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写真を見返して、自分の歯の色に目が行ったことはないですか。
僕はあります。しかも一度気になると、次に写真を撮られるとき、口を開けて笑うのをやめてしまう。
歯を見せない笑い方って、写真に写ると「なんか固い人」になるんですよね。それも分かっているのに、やめられない。
こんにちは、MEN’S UP編集長のゆうきです。41歳、アトピー持ち、運送業。
そして、上の前歯3本が差し歯です。
今日の話は、ホワイトニング歯磨き粉を使ってみた男の、かなり正直な報告です。
先に結論を言います。歯磨き粉で白くなる歯と、何をしても白くならない歯があります。
これを知らないまま歯磨き粉を買い替え続けている人が、たぶんかなりいる。僕がそうでした。
歯の黄ばみには、3種類ある
歯科の解説を読み込んで整理すると、黄ばみは大きく3つに分かれます。
① 表面についた着色(ステイン)
コーヒー、お茶、赤ワイン、タバコのヤニ。歯の表面の膜に色素がくっついたもの。僕は毎日コーヒーを飲むので、ここは他人事ではありません。
これは歯磨き粉で落とせる範囲とされています。ホワイトニング歯磨き粉が「効く」のは、基本的にここです。
② 中から透ける黄ばみ(加齢)
年齢とともに歯の表面のエナメル質がすり減って薄くなり、その下にある象牙質という黄色っぽい層が透けて見えてくる、と説明されています。
これは表面を磨いても落ちません。40代の黄ばみは、この成分が混ざってくるのがやっかいなところです。
③ 人工物の色(差し歯・被せ物・詰め物)
差し歯やセラミック、レジンの詰め物は、もともと素材の色で固定されています。
つまり歯磨き粉でも、歯科のホワイトニングでも、色は変わらないとされています。変えたければ作り直すしかない。
僕の口の中で、答えはもう出ていた
ここからが本題です。
僕の上の前歯3本は差し歯です。
20代の頃、タバコを吸いすぎて前歯の根元が黒くなってしまって、それが嫌で差し歯に変えました。若気の至りというやつです。
で、38歳くらいの頃に「歯の黄ばみ、気になるな」と思ってホワイトニング歯磨き粉を買いました。NONIO プラス ホワイトニングです。それから3年ほど、毎日使っています。
正直な感想を言います。
上の前歯は、全然変わりませんでした。気休め程度。
当たり前なんです。差し歯だから。素材の色は歯磨き粉では変わらない。
でも買った時点の僕は、そこまで考えていなかった。「ホワイトニングって書いてあるし、白くなるだろ」くらいの認識でした。
ところが、面白いことが起きました。
下の歯は、自前の歯なんですが、こっちは白くなった実感があるんです。
同じ歯磨き粉を、同じ口の中で、同じ期間使っている。
上は変わらず、下は変わった。違いはひとつだけ。自前の歯か、人工物か。
「ホワイトニング歯磨き粉、効かない」の正体
ネットで「ホワイトニング歯磨き粉 効果ない」と検索している人は多いです。
僕の経験と、歯科の解説を突き合わせると、「効かない」にはだいたい3つのパターンがあります。
パターン1:白くしたい歯が、人工物だった
僕のケース。前歯が差し歯、被せ物、詰め物。歯磨き粉では色が変わりません。
自分の前歯が人工物かどうか、意外と意識していない人がいます。過去に治療した歯は、一度確認してみてください。
パターン2:黄ばみが「加齢」の成分だった
表面のステインではなく、中から透ける黄ばみ。これは市販品では厳しいとされています。40代でコーヒーもタバコもやらないのに黄ばんできた、という人はこちらの可能性があります。
パターン3:期待値が「真っ白」だった
歯磨き粉ができるのは「ついた汚れを落として、本来の色に戻す」までです。本来の色より白くするのは、歯科のホワイトニングの領域とされています。
芸能人の歯を想像して使い始めると、確実にがっかりします。
市販の歯磨き粉で、できること・できないこと
整理するとこうなります。
できること
・自前の歯についた、コーヒーやお茶などの表面の着色を落とす
・毎日使うことで、新しい着色がつきにくい状態を保つ
・下の歯のように、自前の歯なら実感が出る可能性がある
できないこと
・差し歯、被せ物、詰め物の色を変える
・加齢で中から透けてきた黄ばみを消す
・本来の歯の色より白くする
「できないこと」の方を先に知っておくと、歯磨き粉選びで迷わなくなります。
逆に言えば、自前の歯の表面汚れが原因なら、市販品で十分戦えるということでもあります。
お金の使いどころ|数百円から数万円まで、役割がぜんぶ違う
次に、選択肢を安い順に並べます。
重要なのは、これらは上位互換の関係ではなく、役割がそれぞれ違うということです。
段1: ホワイトニング歯磨き粉(数百円〜2千円)
毎日の歯磨きで、新しい着色の付着を防ぎつつ、表面のステイン除去を助ける役割です。
即効性はありませんが、コーヒーをよく飲む人の「維持力」としては土台になります。
この段は、僕自身が今まさに使っている段です。
真っ白になる魔法ではないと分かった上で使っていますが、毎日の歯磨きがそのまま着色対策になるので、続けるハードルは全選択肢の中で一番低い。コーヒーをやめられない僕のような人間の、現実的なスタートラインです。
選び方は次の章で詳しく書きます。
段2: 電動歯ブラシ(数千円〜)
磨き残しを減らして、着色や歯垢が溜まりにくい状態を作る役割です。
手磨きが雑になりがちな人ほど、投資の効果を感じやすい部分です。
フィリップスやブラウンなどが定番として名前が挙がりますが、数千円台のエントリーモデルから始めて十分です。
段3: 歯科クリーニング(数千円程度)
すでに溜まった着色や歯石を、専用の機器で物理的に除去してもらう役割です。
長年の蓄積は歯磨き粉では追いつかないので、一度リセットしてもらうのが近道です。
検診とあわせて受ければ、虫歯や歯周病の早期発見にもつながります。
頻度は3〜6ヶ月に1回程度が目安と言われています。保険が使えるかは症状や歯科の判断によるので、予約時に確認しておくと安心です。
段4: 歯科ホワイトニング(数万円〜)
ただし差し歯・被せ物には効きません。僕のように前歯が人工物の人は、この段ではなく「作り直し」の相談になります(後述)。
本来の歯の色そのものにアプローチできる、唯一の選択肢です。
前述の通り、ここで使う薬剤は歯科でしか扱えません。
内側からの変色が気になる人や、着色を落としても物足りない人は、この段まで検討することになります。
ただし施術後も、飲食によって色は徐々に後戻りするとされています。
数万円をかけても、維持のためには結局、日々のセルフケアが要るということです。
だからこそ、順番としてはまず下の段から。土台の習慣がないままいきなり上の段に行くのは、費用対効果が合いません。
現実的な組み合わせ
まず歯科クリーニングで蓄積をリセットし、ホワイトニング歯磨き粉で維持する。この二段構えが、費用対効果のバランスがいちばん取れた現実解です。
自前の歯を白く保つ、現実的な3つ
下の歯で実感が出た僕がやっていることと、歯科の解説で共通していたことを3つ。
① 色の濃いものを飲んだら、水を一口
コーヒーやお茶のあと、口の中に色素が残る時間を短くする。歯科の解説でも共通して出てくる基本です。
ストローで飲むのが良いとも書かれていますが、41歳の男が職場でコーヒーをストローで飲む姿を想像して、僕はやめました。水一口なら誰にも見られません。
② ゴシゴシ磨かない
これは意外でした。研磨剤入りの歯磨き粉で力を入れて磨くと、歯の表面に細かい傷がついて、その傷に色素が入り込んで逆に着色しやすくなると説明されています。
白くしたくて強く磨くほど、黄ばみやすくなる。皮肉な話です。
③ 続けられる価格のものを選ぶ
ホワイトニング歯磨き粉は、1本で劇的に変わるものではありません。毎日使い続けて、少しずつ本来の色に戻す道具です。
だから高級品を1本買うより、ドラッグストアで買える価格のものを続けるほうが結果が出ます。僕が使っているのはこれです。
※価格・レビュー数は記事作成時点の楽天市場の表示です。
差し歯には効かなかったけれど、自前の下の歯には実感が出た。その意味で、僕の中では「買ってよかった1本」に入っています。
前歯が差し歯・被せ物の人がやること
さて、僕と同じ「一番目立つ前歯が人工物」の人。歯磨き粉を買い足す前に、やることがあります。
まず、自分のどの歯が人工物なのかを把握する。
過去に治療した歯、被せた歯、詰めた歯。鏡で見ても分からなければ、歯科でレントゲンを撮ったときに聞けば教えてくれます。
そのうえで、人工物の色を変えたいなら、選択肢は作り直しになります。
セラミックなど、色を自分の歯に合わせて作る素材に入れ替える方法があるとされています。適応や費用は歯の状態によって変わるので、ここは歯科医の判断が前提です。
僕自身、まだ動き出したわけではありません。
ただ「歯磨き粉を替えても意味がない」と分かった時点で、迷いの種類が変わりました。「どの歯磨き粉にするか」から「いつ歯科に相談するか」へ。これは前進だと思っています。
写真で笑えない、への答え
冒頭の話に戻ります。写真で口を開けて笑えない。
僕がたどり着いた答えは、「白くする」より先に「自分の歯を知る」でした。
どの歯が自前で、どの歯が人工物か。
自前の歯の黄ばみは表面か、中からか。
それが分かると、やるべきことが1つに絞れます。歯磨き粉で戦うのか、歯科に相談するのか。
最初の一歩は、鏡の前で前歯を見ること。それだけです。
歯磨き粉を買うより先に、自分の歯を見る。ここから始めてください。
よくある質問
Q. 差し歯は、歯科のホワイトニングなら白くなる?
一般に、ホワイトニングの薬剤は天然の歯に作用するもので、差し歯や被せ物などの人工物の色は変わらないとされています。人工物の色を変えたい場合は、作り直しが選択肢になります。詳しくは歯科医に確認してください。
Q. タバコの跡は歯磨き粉で落ちる?
表面についたヤニは、着色汚れとして落とせる範囲とされています。ただし僕のように、歯の根元まで黒ずんでしまった場合は、歯磨き粉では戻りませんでした。程度によって、歯科でのクリーニングが必要になります。
Q. 40代の黄ばみは、全部が加齢のせい?
違います。表面の着色、加齢による透け、人工物の色。この3つが混ざっているのが40代です。だからまず分けて考える。分けると、自前の歯の表面汚れは今日からでも手が打てます。
Q. 歯磨き粉はどれくらいで効果が分かる?
個人差が大きいので断言できません。ただ1本使い切る前に判断するのは早いと思います。毎日続けて、1本使い切った時点で写真を撮って比べる。これが一番正直な判定方法です。
まとめ
・歯の黄ばみは3種類。表面の着色、加齢の透け、人工物の色
・ホワイトニング歯磨き粉が効くのは、自前の歯の表面の着色だけ
・僕の口の中では、差し歯の上の前歯は変わらず、自前の下の歯は白くなった
・前歯が人工物なら、歯磨き粉ではなく歯科に相談する段階
・最初の一歩は、鏡で自分の歯を見て、どれが自前かを知ること
歯の白さは、歯磨き粉の値段では決まりませんでした。
自分の歯を知っているかどうかで決まる。動いた分だけ、写真の中の顔は変わります。
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