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「最近、ベッドが臭い」
5年前、当時の妻にそう言われました。
言われた瞬間の感想は「え、僕?」ではなくて、「え、ベッドが?」でした。自分の匂いだとは、1ミリも思っていなかった。
こんにちは、MEN’S UP編集長のゆうきです。41歳、アトピー持ち、運送業ドライバー。中2の息子と二人暮らしです。
今日の話は、36歳で加齢臭を指摘された男が、原因を「毎晩の晩酌」だと思い当たって、酒をやめて5年たった今どうなっているか、という正直な報告です。
先に結論を言います。僕の場合、匂いの元は加齢そのものより、ストレスで増えた酒でした。やめたら、たぶん軽くなった。
「たぶん」と言うのは、匂いは自分では測れないからです。その代わり、周りの反応と、隣のドライバーの匂いで確かめた話を書きます。
加齢臭は、本人だけが気づけない
加齢臭の正体は、皮脂が酸化してできる「ノネナール」という物質だと説明されています。40代以降に増えるとされますが、30代でも皮脂の多い人や生活が荒れている人には出てくる、と各所で書かれています。
やっかいなのは、鼻がその匂いに慣れてしまうこと。自分の体臭は自分で嗅ぎ続けているので、脳が「これは平常」と処理してしまうそうです。
だから加齢臭は、本人が最後に知る。
僕の場合、知らせてくれたのはベッドでした。枕やシーツは、寝ている間の汗と皮脂を毎晩吸い込んで、匂いを溜め込んでいく場所です。本人の体からは分からなくても、寝具は正直だった。
36歳の僕に何が起きていたか
当時の僕は、アパレルの店長でした。数字の責任、人の管理、休みの日も頭が休まらない。家に帰っても余裕がなくて、気づいたら毎晩、寝る前に酒を飲むのが習慣になっていました。
飲みたくて飲んでいたというより、飲まないと一日が終わらなかった。そんな感じです。
その頃です。「ベッドが臭い」と言われたのは。
正直に言うと、そのときは加齢臭だと思わなかった。汗だろう、シーツを洗えばいいだろう、くらいに考えていた。
でも洗っても、数日でまた同じ匂いが戻ってくる。それで初めて「これ、出てるのは僕の体からだ」と認めました。
「酒と加齢臭」の関係を、あとから調べた
原因が酒だと思い当たったのは、酒をやめてからです。順番が逆なんですが、調べて納得したことを整理します。
① アルコールの分解で、体の中に酸化のもとが増える
お酒を飲むと、肝臓がアルコールをアセトアルデヒドという物質に分解します。この過程で活性酸素が増え、皮脂を酸化させてノネナールを作りやすくする、と説明されています。
つまり酒そのものが臭いというより、酒を分解する作業が、加齢臭の材料を増やす。毎晩飲めば、毎晩材料を仕込んでいることになります。
② ストレスも、同じ経路で酸化を増やす
ストレスを受けると活性酸素が増える、というのも各所で共通して書かれています。
僕の36歳は、ストレスで酒が増えて、酒でさらに酸化が増える、という二重の仕込みをしていたことになります。ベッドが臭くなるのは、当たり前だったのかもしれません。
③ 寝ている間に、それが寝具に移る
寝汗と皮脂は、一晩でコップ1杯分の水分と一緒に寝具に染みていくとされています。毎晩飲んで寝れば、毎晩その日の分が枕に積もる。
「ベッドが臭い」は、僕の体の状態を、寝具が毎晩記録していた結果でした。
ここまでが調べた話です。ここから先は、僕の体で起きた話です。
酒をやめて、変わったこと
その後、僕は一人になりました。
正直に言うと、最初はむしろ荒れました。カップ麺を1日2個、グレープフルーツサワーの500ml缶を毎晩2本。飲む理由がなくなるどころか、増えた。
やめるきっかけは、健康診断でした。中性脂肪に引っかかった。匂いより先に、数字で殴られた形です。それで酒をやめました。
格好いい禁酒ではありません。やめた最初の頃は、夜眠れないこともありました。それでも続けたら、体が軽くなって、次の健康診断で中性脂肪は正常に戻りました。
で、匂いはどうなったか。
正直に言うと、「良くなった気がする」までです。
自分の匂いは測れない。妻はもういないので、指摘してくれる人もいない。だから断定はできません。
ただ、枕カバーを洗う頻度を落としても、以前のような匂いが戻ってこなかった。あれだけ数日で戻っていたものが、戻らない。これは体感として、はっきり違いました。
隣のドライバーの匂いで、目が覚めた
もうひとつ、書いておきたいことがあります。
40歳で運送業に転職して、周りが全員男になりました。その中に、正直に言うと、めちゃくちゃ匂う人がいる。
汗と、油と、何か酸っぱいのが混ざった匂い。すれ違うだけで分かるレベルです。
最初は「うわ」と思いました。でも次の瞬間、こう思ったんです。
「何もやらなかったら、僕もこの匂いをばら撒いてるかもしれない」
5年前の僕は、まさにそれだった。本人だけが気づかずに、ベッドに匂いを溜めていた。
運送業は拘束が長くて、夏は車内が蒸します。条件としては、5年前より悪い。酒をやめたから安心、ではなくて、ここからは自分でちゃんとやらないと、あの匂いの側に戻る。
この日から、ケアが「言われたからやる」ではなく「自分でやる」に変わりました。
僕が今やっている、現実的な3つ
酒をやめた以外に、41歳の今、続けていることを3つ。特別なことはありません。続くことだけ選んでいます。
① 枕カバーは、体の一部だと思って洗う
加齢臭は枕に一番出る、と各所で書かれていて、僕の体験もそのとおりでした。
週に1回では足りない時期があります。夏場と、疲れが溜まっている時期。この時期だけは、枕カバーを替えるサイクルを短くしています。シーツ全部は無理でも、枕カバー1枚なら続く。
② 洗う場所を、匂いの出る場所に絞る
ノネナールは首の後ろ、耳の裏、背中、胸元など、皮脂の多い場所で増えるとされています。
全身を念入りに洗うのは続きません。その代わり、この場所だけは意識して洗う。特に耳の裏と首の後ろ。ここは自分では嗅げないのに、枕に一番近い場所です。
③ 風呂場に1本、出かける前に1本。増やさない
何本も揃えると続かないので、僕は2つに絞っています。
風呂場は、アラレフアのヘア&ボディウォッシュ。マコなり社長が動画で紹介していたのを見て使い始めました。
これ1本で髪も体も洗えるので、風呂場のボトルがこれだけになる。中身はベルガモットやラベンダーなどの精油ベースで、人工的な香りで匂いを上書きするタイプではありません。正直、かなり気に入っています。

僕の風呂場にある1本。撮影は記事執筆時(2026年9月)。
出かける前は、Agのデオドラントスプレー。ドラッグストアでいつでも買えて、夏場の運送業でも切らさずに済むのが、続いている理由です。
※価格・レビュー数は記事作成時点の楽天市場の表示です。
念のため書いておくと、匂いが消えたかどうかを僕の鼻で証明することはできません。僕の体で確かめられたのは「酒をやめたら寝具に戻らなくなった」までです。この2つは、その状態を崩さないための土台として、続けやすいから続けている。それだけです。
気づいた男が、今夜やること
ここまで読んで「自分もそうかもしれない」と思った人へ。やることは2つだけです。
1. 枕を、鼻に近づけて嗅ぐ
洗ってから3日以上たった枕がいい。自分の体臭は鼻が慣れていますが、寝具に移った匂いは、少し距離があるぶん気づけます。
「何も感じない」なら、今は大丈夫。「あ、これか」と思ったら、それが今のあなたの匂いです。
2. 毎晩飲んでいるなら、飲む理由を一度だけ考える
やめろ、とは言いません。僕はやめられる状況になったからやめただけで、意志の力ではなかった。
ただ「飲みたい」のか「飲まないと終わらない」のか。後者なら、匂いの前に、生活のほうが先に限界に近い。僕がそうでした。
匂いは、体からのサインです。36歳の僕は、そのサインをベッドに溜め込んでいた。
気づいたところから、整え直せます。
よくある質問
Q. 酒をやめれば、加齢臭はなくなる?
なくなる、とは言えません。加齢臭の主な原因は皮脂の酸化で、年齢とともに増える要素もあります。ただ、飲酒とストレスが酸化を増やすとされているので、毎晩飲んでいる人が減らせば、材料が減る方向には働くと考えられます。僕の場合は、寝具に戻らなくなった、という変化がありました。
Q. 30代でも加齢臭は出る?
出る人は出ます。ミドル脂臭と呼ばれる30代からの匂いもあり、皮脂の多い人、生活が荒れている人、睡眠が足りない人は年齢に関係なく出やすいとされています。僕は36歳で指摘されました。
Q. 自分の匂いを、自分で確かめる方法は?
一番確実なのは寝具です。枕カバーを洗ってから数日おいて嗅ぐ。あとは、脱いだ服を袋に入れて一晩置いてから嗅ぐ方法もよく紹介されています。本人の鼻は慣れているので、距離と時間を置くのがコツです。
Q. 家族に「臭い」と言われた。どう受け止めればいい?
僕は「ベッドが臭い」と言われて、その場では汗だと思い込みました。でも言ってくれる人がいるのは、実は幸運です。運送業の職場で匂う人は、誰にも言われないまま匂い続けている。言われたなら、確かめて、変えるチャンスをもらったと思っていい。
まとめ
・加齢臭は本人が最後に気づく。寝具と周りの反応のほうが正直
・僕の36歳の匂いの元は、ストレスで増えた毎晩の酒だったと思っている
・アルコールの分解とストレスは、加齢臭の材料になる酸化を増やすとされている
・酒をやめてから、ベッドに匂いが戻らなくなった。「治った」ではなく「戻らない」
・隣のドライバーの匂いで、ケアが「自分でやること」に変わった
・今夜やることは、枕を嗅ぐこと。飲む理由を一度考えること
5年前、ベッドが教えてくれた匂いを、今は自分で管理しています。
動いた分だけ、枕の匂いは変わります。

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